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2026年9月24日

いい人が来る採用サイトの作り方は、社内にあるものを書いて、自社で書き換えられる形にすることです

ネット求人、ハローワーク、店の中に広告も貼っていますが来ません。

2024年6月、知恵袋に書き込まれた相談です。3か月応募がなく、遠方から週2回、応援に来てもらっていると続きます。もう1件、建設関係の会社から(2013年7月)。

求人広告代に5万円出して1か月くらい出しても電話が1〜2人、仕事内容、お金を聞くとそのまま来ません。

求人広告を変えた。ハローワークにも出した。紹介にも頼んだ。それでも来ない。その次に出てくるのが、ホームページを作り直そうか、という話です。

いい人に来てほしい。そう言うときに欲しいのは、たいてい、この会社のことを分かってくれる人です。分かってもらうには、伝えるしかありません。

採用サイトには、何を載せればいいんですか

載せるものは、だいたい4つです。

  1. この会社が、何のためにあるのか
  2. 募集している仕事が、何のためにある仕事なのか
  3. どんな人が働いているのか
  4. その人たちが自分の言葉で話したもの

ここまでは、どこの採用サイトの記事にも書いてあります。

そして、ホームページは読まれています。転職活動中の20〜35歳505人に聞いた調査では、応募先のホームページを見ないと答えた人は0.8%でした。見る人の81.0%は、応募するかどうかを決めるときに見ています(マイナビ「ホームページに関する意識調査」。2018年の調査なので、8年前の数字です)。40代は、この調査に入っていません。同じことを40代に聞いた調査は、見つけられませんでした。

探し始めた時点ではなく、応募する手前で開かれる、ということです。だから、ちゃんと作ったほうがいいです。

面接に呼ばれた人が、行く前に会社を調べて辞退した記録が残っています(2020年2月・転職活動中の方)。

・ホームページがない
・採用担当と経営者の名前が一緒(奥さんか本人か不明)
・住所を検索してストリートビューしても看板等が出てこない倉庫
・求人ページに従業員数が載ってない
・他の従業員の写真、情報がない

お礼は、この1行で終わっています。

面接も見送ろうと思います。

5つとも、会社のことと、そこにいる人のことです。

そして、4つを書く前に決めることが1つあります。誰に向けて書くかです。

同じ「1日の流れ」でも、はじめて働く人に書くのと、10年やってきた職人に書くのとでは、中身が変わります。いま、いちばん来てほしい人を1人だけ頭に置いて、その人に向けて書きます。

会社のことは、どこまで書けばいいんですか

事業主
理念とかビジョンとか、うちみたいな15人の会社がやることですか

立派な標語は要りません。書いてほしいのは、なぜこの会社をやっているのか、のほうです。何年に、誰が、何のために始めたのか。いまは何をしていて、どこと取引しているのか。代表の名前と顔。それで足ります。採用の支援をしている方も、ミッションやビジョンという形にすると急に壮大になる、要るのは理由とそこまでの話のほうだ、と言っていました。

これは、採用サイトを作るかどうかに関係なく、やっておいたほうがいいです。求人票にも、会社案内にも、面接で喋るときにも、同じものが使えます。

無くて困っている人も、実際にいます(2023年7月・求職者)。

企業理念とか知りたいんですけど、調べても出てこないのが困ってて

そのうえで、順番の話があります。さきほどの、転職活動中の20〜35歳に聞いた調査です。ホームページの中で志望度に影響するものを16項目から選んでもらうと、「会社のミッションやバリュー」は14位、「企業トップからのメッセージ」は15位、「人事からのメッセージ」は16位。下から3つが、そこでした。上に来たのは、労働条件と福利厚生、具体的な仕事内容、モデル年収と評価制度、社内の雰囲気と人間関係です。採用サイトの作り方を書いた記事10本では、逆でした。理念を挙げた記事が6本、人間関係を見出しに立てた記事は0本です。

新卒と中途を、同じ設問で並べた調査もあります(パーソル総合研究所、2022年8月・中途4,100人と学生500人)。就職先を選ぶときにいちばん重視されていたのは、どちらも「人間関係が良い」でした。差は1.5ポイント。ほとんど同じです。理念に当たる項目は、むしろ中途のほうが低く出ています。会社のビジョンに共感できることを重視する中途も、6割を超えてはいます。

なぜこの会社をやっているのかを書いたから、応募が増える。そういうことはありません。順位が、それを言っています。ただ、書いていない会社のことは、誰にも分かりません。分からない会社を、分かってくれる人は来ません。

書く理由は、選ばれるためではなく、分かってもらうためです。選ぶかどうかを決めるのは、その隣に並べたもの——仕事の中身、お金がどう決まるか、誰と働くか——のほうです。

募集している仕事のことは、何を書くんですか

事業主
事業部なんて分けていません。全員が現場に出ています

部署の話ではありません。募集している仕事ごとに、1枚ずつ書く、ということです。

会社のことが1つ置いてあるだけだと、応募する人は、自分がやる仕事のところまで届きません。この会社が何をしているかは分かった。では、自分が入って毎日やるのは、そのうちのどれなのか。そこが空いたままになります。

書くのは、1日がどう進むのか。誰と組むのか。何を使うのか。募集要項は、その下に置きます。選考の流れも同じ場所です。何回会って、いつ決まって、いつから来てもらうのか。

どんな人が働いているか、って何を書くんですか

一緒に働く人のことです。さきほどの16項目でも、3位が「モデル年収・評価制度」、4位が「社内の雰囲気・人間関係」でした。お金がどう決まるのかと、誰と働くのか。

事業主
うちは普通の会社です。わざわざ書くほどの売りがありません

書かない理由は、たいてい、書くことが無いからではありません。地方の中小企業で人事をしている方が、応募ゼロの相談を書いています。社用車の貸し出しについて、こうです(2015年7月)。

大々的に掲載してしまうと問い合わせが来るので、言い方は悪いですが隠しています。

会社の中では通る理由です。ただ、その理由は画面に映りません。映るのは、空いた欄だけです。

売りを書こうとすると手が止まるので、書くのは当たり前のほうです。

東京しごと財団の事例集に、従業員15名の製造業の会社が載っています(令和7年2月発行・有限会社中村製作所)。面接まで進む人は年間2名でした。社長が、自分の会社の当たり前を20〜30個、書き出しています。

休憩室に冷蔵庫がある、ウォーターサーバーが各階にある、従業員は市内在住者が8割(…)といった当社にとって当たり前のこと

これを求人票に載せたところ、5名の応募があり、20代と30代を1名ずつ採用しています。入った1人の理由が、これでした。

従業員の8割が市内在住者というキーワードが、"近くで働きたい"という動機に届いた

社長が、書くほどのことでもないと思っていた一行です。

もう1件は、新潟県の設備工事業、従業員約20名の会社です(厚生労働省の事例集・令和8年3月発行)。同じように求人票を書き直したところ、約1か月で2名採用できた、と書かれています。

2件とも、会社が自分で答えた数字で、うまくいった会社を選んで載せた事例集です。社長が1人でやったわけでもありません。片方はセミナーの講師が、片方はコンサルタントが付いています。そして2件とも、ホームページではなく求人票の話です。ホームページで同じことが起きた公的な事例は、見つけられませんでした。ホームページを直してから、いつ応募が来るようになるかも、弊社には分かりません。測った記録がないからです。

今日できることが1つあります。自分の会社の当たり前を、20個書き出す。中村製作所の社長がやったのと同じことです。

社員インタビューは、載せた方がいいんですか

事業主
結局、インタビューを撮れという話でしょう。ああいうの、嘘くさいですが

載せた方がいいです。採用サイトの作り方を書いた記事10本のうち8本が挙げていて、載せるなと書いた記事は1本もありません。

読む側の反応は、逆でした。「ホームページに社員の声がない会社も危ないですか」に付いた回答4件のうち3件が、こうです(2021年10月)。

HPに載せてる社員の声なんて信用ならんですよ。
社員の声なんて どうせいいことしか書いてない。建前です。

今年9月の匿名の掲示板でも、「従業員の顔出しして皆で集合して映ってるとこ」が怪しく感じるサイトとして支持を集め、「なんか雰囲気嫌だなって思って受けなかった」と書いた人がいます。

分かれ目は、載せるかどうかではなく、いいことしか書いていないかどうかです。

いいことしか書いていない文章になるのは、書いている人が、そこで働いていないからです。社外の人が取材して整えると、整えた分だけ建前に寄ります。弊社がそう見ているだけで、測ったわけではありません。

だから、本人が喋ったものをそのまま出します。言っていないことは足さない。言い回しも整えない。読みにくい所が少し残るくらいで、ちょうどいいです。

採用サイトって、作ったら終わりじゃないんですか

終わりではありません。採用サイトの作り方を書いた記事を読めば、たいてい最後のほうに1行か2行、そう書いてあります。

理由は2つです。載せたインタビューの本人が辞めた時点で、そのページが嘘になること。そして、更新が止まっていることが、応募する側から見えていることです。

止めたくて止めているわけではない、というのも、書いている人がいます(2026年5月)。

会社のホームページをかなり長期間放置してしまっています。本当は更新したほうがいいと思うのですが、業務優先になってしまいます。

同じ日に付いた回答は、1行でした。

私なら、ホームページにアクセスして、更新がずっとされていないのなら、その会社は信用しません。

反対の話もあります。ホームページの無い会社に転職してホワイトだった、前の職場はホームページが充実していたのにブラックだった、と書いた人もいます(2019年11月)。見られているのは会社の中身ではなく、日付のほうです。

弊社のお客さんのサイトも、今年9月に機械で測ったところ、日付が取れた8件のうち4件で、更新が3か月以上止まっていました。いちばん長いのは約10年です。

弊社の手札も書いておきます。弊社に採用の実績はありません。「採用サイトを作ったら応募が増えた」という弊社の数字も、1つもありません。さきほどの公的な事例2件は求人票の話で、それがホームページでも同じだろう、というのは弊社がそう思っているだけです。弊社も、この形のサイトを売っています。

作り直すときにデザインと同じくらい早く決めるのは、公開したあと、誰が、どうやって書き換えるかです。

WordPress で作ったサイトが止まりやすい理由は、WordPressのブログが止まる本当の理由に書きました。

じゃあ、誰が書き換え続けるんですか

社長と社員です。

止まる原因は、やる気ではありません。業務が優先になります。頼んでいた先が動かなくなることもあります(2025年2月・零細企業の経営者)。

ホームページを作ってもらったところが多忙で対応不可の状態です

書き換えを誰かに頼む契約を足すと、止まる場所が1つ増えます。要るのは契約ではなく、自分たちで書き換えられる形のほうです。

AI をいま使っているかどうかは、関係ありません。使ったことがなくても大丈夫です。

ChatGPT のような、文章を打ち込むと返事が返ってくる画面があります。そこに「採用ページの、この一行をこう直して」と打つと、直ったものがホームページに載る。そういう形にします。一度で思いどおりにならないこともあります。そのときは、言い方を変えてもう一度打つだけです。最初の1本は、こちらで一緒に出します。

弊社がやるのは、そこまでです。いまあるサイトを、その形に作り替えて渡します。社員に喋ってもらったものを記事にするのも、その形の中でできます。社員が辞めても、残った人の話で作り直せます。記事を弊社が代わりに書くことはしません。渡すのは、自分たちで出せる形のほうです。

うちの場合、いくらでできるんですか

採用サイトの費用を調べると、10万円と書いてある記事と、数百万円、数千万円と書いてある記事が、両方出てきます。どちらにも「相場」と書いてあります。

幅の正体は、中身を誰が作るかです。取材に来てもらう。写真を撮ってもらう。原稿を書いてもらう。デザインを一から起こす。人が動いた分だけ、金額が上がります。ここまでの話は、社内にあるものを、社長と社員が出す形でした。その分は要りません。見積もりを比べるときに見るのは、総額ではなく、そのうち何を人に頼んでいるかです。

弊社に頼む場合は、サイト制作は10万円からです(内容によって変わります)。

10万円は、いまあるサイトを、AIに指示すれば自分で直せる形にするところまでです。増えるのは、移すページが多いとき、一部ではなくサイト全体をその形にするとき、いまあるページが多すぎるとき、そしてデザインをがらっと変えるときです。いまの見た目を活かした手直しは10万円の中ですが、一から作り直すなら別に見積もります。

弊社への月額は、基本はありません。別に開発したものがある場合だけ、そのツールの使用料がかかります。

採用が年に1人か2人で、いまの紹介で足りているなら、いまは作らなくていいと思います。それでも、なぜこの会社をやっているのかと、うちの当たり前20個は、書いておいてください。作っても作らなくても、伝えていないことは伝わりません。

何をどこまで直すかで変わるので、金額は、いまのサイトを見てから出します。そして、いまの状態を見て、直すか作り直すかを提案するところまでは無料です。

いまのサイトのURLを書いて、お問い合わせフォームから送ってください。いまの状態を見て、何を足せばいいかを返します。

こちらから電話はしません。

(作ったあとの保守の費用が気になる方は、AI時代に、ホームページの運用保守を払うのはもったいないですにまとめてあります。まだ読んでいなければ。)

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